Written by Takayuki Ueda

中央アジアのスーフィー民族楽器ラバーブの高周波がヒーリングに効果的な理由

Rabab ラバーブ Sufism スーフィズム

ラバーブの音を科学的に検証してみた

こんにちはTokyo modal music labでラバーブと担当するウエダです。
古代文明の発祥地・シルクロード発祥のラバーブは
13世紀のスーフィー詩人メヴラーナ(ルーミー)が残した言葉にもあるように、スーフィーの修道(ダルガー)などでも使われるエンタメにとどまらない特別な伝統楽器です。※参考資料1

私たちは、文化庁の補助事業の一環として
今回、放送大学・情報コースの仁科教授に依頼して、ラバーブの周波数を測定したデータに基づくレクチャーコンサートを2022年6/26に東京ジャーミイで開催しました。

ラバーブには耳には聴こえない高周波がふくまれていた

人の耳に聴こえるのは20kHzが限界とされています。実験の結果、ラバーブには100kHzにも及ぶような、可聴領域をはるかにこえるのが含まれているのが確認できました。 ※参考資料2
ボディが皮張りなので、湿度や気温によって響きが大きく異りなりますが
ラバーブの深淵な響きが、科学的に測定された世界でも類がない、貴重なデータです。

民族楽器と熱帯雨林の環境音の関係は

民族楽器の中にはラバーブだけではなく、ほかにも高周波をもつものがたくさんあります。ラバーブの音のような、ゆらぎのある高周波を浴びるとどんな効果があるのか?
ここで、興味深い資料を引用します。

上の図は、芸能山代組による
ガムランとピアノ、熱帯雨林と都市の環境音を比較したデータを引用しました。※参考資料3

熱帯雨林やラバーブ、ガムランの出すような、ゆらぎのある高周波を体で浴びることで、脳が活性化して、心身に好ましい効果を与える影響【ハイパーソニック・エフェクト】は芸能山城組組頭 山城祥二こと脳科学者 大橋 力によって1990年代発見され、研究されてきました。

水の流れの音とラバーブの音色

メヴラーナの詩の中には
水の流れと音とラバーブを関連づける詩句がみられます。

فایده‏ی اول سماع بانگ آب ** کاو بود مر تشنگان را چون رباب‏
The first advantage is (my) hearing the noise of the water, which to thirsty men is (melodious) as a Rubab

Masnavi 2-1192 ~ 2-1199

تو نبینی برگها را کف زدن ** گوش دل باید نه این گوش بدن
You do not see the clapping of the leaves: one must have the spiritual ear, not this ear of the body.
この肉体の耳ではなく、魂の耳を持たなければならない。

Masnavi 3:100

西洋の楽器が、
耳で聴こえる範囲に集中して発展してきたのに対し
ラバーブのような東洋オリエントの楽器は
音量は小さいものの、深淵な響きを大切にしてきたのが
こうしたルーミーの詩句からも再確認できます。

ラバーブを簡単に始める方法

幽玄な響きをもつ、ラバーブは
Ebayなどのサイトなどでも購入することは可能です。

買ったはいいけど、チューニングとか弾き方とかがわからないという方は、
英語がわかれば、一通りの基本的なことは
ロンドン大学のJohn Baily教授のサイトを参考にするといいとおもいます。※参考資料4

実際にラバーブを体験してみたいなという方はこちらで無料体験レッスンも開催してますので、お気軽にお問合せください👉swaraj0527@gmail.com

※参考資料1 Music of Central Asia Vol. 3: Homayun Sakhi: The Art of the Afghan Rubâb
※参考資料2
Bia ke borem ba Mazar on  Kata Tar(D)  played by   Takayuki Ueda at Tokyo Camii Hall   with  28inches Rubab and   Jim Dunlop Big Stubby 3.0 gauge pick

※参考資料3 https://www.yamashirogumi.jp/research/hypersonic/
※参考資料4Online Afghan Rubab Tutor  https://www.oart.eu/