Tokyo modal music lab Written by Takayuki Ueda

音楽療法に最適な民族楽器ラバーブとは

Rabab ラバーブ Sufism スーフィズム

Tokyo modal music labのウエダです
人はパンのみに生きるにあらず〜ということで
物質的に満たされただけでは、私たちは決して幸せになれません。
音楽は個物としてのかたちがないアートなので、お金に換金しにくいかもですが
人生100年の時代をホントの意味で豊かに生きるためにも自分たちの文化的な魂のルーツについて探究し、知識を深める必要があります。
そこで、今日は世界30ヵ国以上旅して、民族楽器を演奏し制作してる立場から
弦楽器のルーツ・ラバーブに秘められたシャーマニズム的な要素、音楽療法のポイントにフォーカスしてみますね。

民族楽器ラバーブは音楽療法に最適な理由

スーフィズムにみられるように、東洋オリエントの音楽は
人のこころを統合して、至高なる存在へ誘うような、西洋音楽にはない特徴があります。

ある人は言う、私たちの耳を心地良くくすぐるナイもリュートも、突き詰めればその旋律は、
回転し続ける宇宙より受け取るのだと〜中略〜
私たちアダムの末裔は、かつて彼と共に天使たちの音楽を聴いた。
今となっては、はるか昔の遠い記憶もほころび破けているものの、それでも耳の奥底に残っている、地上の何ものとも無縁の残響が。

Nishida.K『ルーミー詩撰』メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー音楽の記憶より

このためラバーブなどの民族楽器は
バイオリンやギターような西洋楽器と比べて音量はちいさいけど微細な倍音をふくむ音質はとても豊かです。
こうした東洋楽器の出す、周波数がストレスホルモンを減少させ細胞を活性化させるという研究もあります。

参考資料民族楽器音に含まれる可聴域をこえる高周波成分について

ラバーブの難易度がわりと低い理由

どんな音楽をやるのかにもよりますが
ラバーブはケメンチェやリラなどに比べたら難易度が低いです、その理由として

・弾くだけで音がでる
・フレットがついてる
・リラックスした姿勢で弾ける

いままで、どんな楽器をやってきたのかも重要ですが
弓で弾くケメンチェやリラに比べたら、ピックで弾くラバーブの方が
単純に音をだすだけのポイントからみたら、難易度は確実に低いです。
弓の楽器でいい音をだすのは、ほかの弦楽器経験者でも時間はかかります、実際私は15歳から弦楽器やってますが、ケメンチェなどの音がある程度コントロールできるようになるまで、2、3年はかかりました。この点ラバーブはチューニングさえできていれば、夢みたいなシルクロードの音がします。

プラスして、フレットがついてるのも
難易度をさげてくれる理由になります、バイオリンとかケメンチェとかウードもですがフレットがないので、音程をコントロールするのにはそれなりの修練が必要ですが、ラバーブはギターやマンドリンみたいにフレットがあるので親しみやすいはずです。

ラバーブは肩がこらない?

ラバーブを引いた後、ギターを弾いた時いつもおもいます。
お尻がでっかいなあ、腕でかかえるの大変だなあ。
私は四十肩でほとんどの楽器が弾けない時期がありました、でもラバーブだけはリラックスした姿勢で弾けるので、ほんとうにこの時は助かりました。

ラバーブの弦がたくさんありすぎ問題

だれでもカンタンなのはわかったけど、
調弦が大変そう、弦もたくさんあるしと思うかもしれないですね。
たしかに、私が弾いてるようなアフガンラバーブは共鳴弦が13本あり、音階やモードのことをわかってないと効率よくチューニングするのは難しいかもしれないです。

大量生産ではなく、ひとつひとつ手工芸品みたいな感じで
作るので、ペグの立て付けの調子がよくない時もあります。そんな時は自分で調整したりする必要があります。

いきなり全部の弦をチューニングマスターしなくてもOK

ラバーブは煌びやかなアフガンラバーブだけじゃなくて、いろんなかたちがあります。
タジキスタンやアフガニスタンのバタクシャン地方には
洗練されたアフガンラバーブよりもかなりシンプルなパミーリ・ラバーブがのこっています
この地域ではシャーマンの役割を担っていて、村人が病になったとき、彼らは祈りの場へ赴き、まるく輪になって座した人たちに詩を吟じラバーブを奏でるのです。
参考資料 Pamiri Rubab

このように
地方のコミュニテイで大切な音楽療法的な役割を果たしているラバーブは
インド古典音楽の影響を受けて洗練されて技巧的なこともできるアフガン・ラバーブよりも構造的にも音楽的にもシンプルです。なので、アフガンラバーブのチューニングもいきなり完璧にぜんぶの弦をセットできなくても

・メイン3弦
・ドローン2弦
・共鳴弦1弦(1番高い音)

だけでもセットできれば、それなりに美しく響いてくれます。
アフガンラバーブの真髄はラーガなどのインストが最大の見せ場ですが
歌の伴奏、詩のバックで鳴らすのであれば、シンプルにチューニングさえできれば十分かもしれないですね。
もちろんちゃーんと全部の弦をモードにあわせてチューニングできるにこしたことないですが、カンタンでシンプルな方法からはじめた方が継続しやすく、楽しくなります。

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