こんにちはTokyo modal music labの弦楽器担当ウエダタカユキです。
今日はスーフィズムということで
厳しいイメージの先行するイスラム圏ですが
西アフリカからインドネシアまで
広範囲なイスラム圏において発達した
スーフィズムのについて実際の
体験と資料に基づいてて深堀りしますね。

スーフィズムってなんなの?

スーフィズムというキーワードを
調べてみると
イスラム神秘主義と出てきますが
それだけだとピンとこないですよね。
スーフはアラビア語で羊毛(ウール)
という意味があり
スーフィー
質素な羊毛の衣をまとった人
語源という説が有力です。
参考資料https://ja.wikipedia.org/wiki/スーフィズム

さしずめ
イスラム版の山伏、修行者みたいな感じでしょうか
ヒンドウー教でもサドゥーという
世俗を離れて、質素な暮らしをして
至高なる存在へ近づく修行を続ける人がいますね。

7世紀初頭から(日本でいうと奈良時代くらい)
から始まった
イスラームの預言者ムハンマド(SAW)
質朴な暮らしを大切にされた教え
時代が進むにつれて
カタチを重視するようになり世俗化していきました。

そうじゃなくて、やっぱり
大切なのはココロの内面でしょ
という人々から支持されたのがスーフィズムです。

スーフィズムは、初期のウマイヤド・カリフ(661-750)の世俗性への反発として、多くのムスリムの間で支持を得た。 ウィリアム・チティックによれば、「広義には、スーフィズムはイスラムの信仰と実践の内面化、強化と表現できる」

https://en.wikipedia.org/wiki/Sufism
スーフィズムと音楽 

最近では
アフガニスタンのタリバン政権が
女性音楽家権利を迫害するのではないか
と言うニュースが報じられたり
音楽に対して厳しいイメージがあるかもしれない
イスラム教ですが
スーフィズムに影響を受けた
イスラム圏の音楽は実に多様です。

ここでエジプトの楽団と
西アフリカのシンガーのコラボレーションをみてみましょう。

西アフリカ、セネガル出身のポップスター
ユッスー・ンドゥール
911テロの後、自分たちの信奉するイスラム教への
偏見を払拭するためにも
あえてイスラム色を全面に打ち出した
作品、Egyptエジプトを発表し大きな評価を得ました。

  • Shukran シュクランはアラビア語でありがとう
  • Bambaはバンバとはセネガルのスーフィー聖人

ユッスー・ンドゥール自身が敬愛する
スーフィズム運動家Amadu Bambaアマドゥ・バンバ
フランスの植民地支配に
非暴力で対抗したことで知られています。
参考資料Amadu Bamba

私は若い頃、セネガルに何ヶ月か滞在していたことが
ありましたが、
バイファルと呼ばれるスーフィズムの修行者たちが
アフリカの太陽に照らされた
カラフルなツギハギの衣服を着て
熱心に活発に活動されていたのが印象的でした。

セネガルはかつて植民地支配を受けていて
首都ダカールから近いゴレ島にみられるような
奴隷貿易の集積地としての悲しい歴史もあり
音楽的には中南米のラテン音楽の影響も大きいのですが
魂の根底にはイスラム・スーフィズムの影響が色濃く残っています。

スーフィズムが世界宗教に果たした影響は

イスラム教
アラビア半島から伝わり
今や世界中4人に1人
20億人にもなる人口があり
今世紀中には
キリスト教を抜いて
世界最大の宗教になるとデータでも示されています
イスラムの聖典コーランは
基本的に古典アラビア語でしか
朗読してはならないというルールがありますが
とはいえ、
ほとんどのムスリムたちは
アラビア語を母語としない民族が大半です。

05:55からスーフィズム音楽家のインタビュー

この動画のように
セネガルにおけるイスラム教は
スーフィズムの影響が大きいのがわかると思います。
そしていかにAmadu Bambaアマドゥ・バンバが尊敬されているのか分かりますよね。

というわけで、今日は
日本ではかなりニッチなお話
西アフリカ・セネガルでのスーフィズムを解説しました。

スーフィズムが音楽とイスラムを通じて
人々を強く結びつけているのが理解できたと思います。

Tokyo modal music lab
東京のモスク🕌
東京ジャーミイ・トルコ文化センター
演奏会を企画しました。

コンサートの後半には、
モスクのイマーム(導師)様も
トルコのスーフィズム詩人ユヌス・エムレの唄で参加いただけるので
楽しみです。