Raga Yamen アフガニスタン民族楽器ラバーブの古典音楽
インド、パキスタン、アフガニスタンを支配したムガール帝国時代に発達した
古典音楽に基づいた、ラバーブの古典音楽の中でも初心者に親しみやすいモード・Raga Yamenをわかりやすく解説します。
Raga Yeman Part1
Raga(ラーガ)はムガール朝時代に発達した、器楽演奏のフォームです。
まずは前半のパート1を紹介しますね。
古典って聞くと、難しそう?堅苦しそう?に思うかもですが
ぜんぜん、そんなことないです。
もちろん、ルールはありますが、初心者にできる範囲でもOK。
ラバーブの音の響きを体感して、基本的な奏法を学ぶにはRaga(ラーガ)は最適な素材です。
譜面はこちらから無料ダウンロードできます。
Raga_Yeman. Part1pdf
Raga Yemanのラバーブチューニング

うわー、また新しいチューニングで大変?
そんなことないです。
大切なのはドローンの調弦です。
だれでもカンタンなチューニングの手順
①メイン弦をチューニング(チューニングメーター使う) ②ドローン弦をチューニング(チューニングメーター使う) ③共鳴弦をチューニング(メーター使わないでOK)
違うモードから変えるときは
最低でもドローン弦さえセットすれば、美しく響いてくれます、カンタンですよね。
ちなみに、西洋の音楽モードだとRaga Yamenはフリギア旋法とかフリジアンPhrigianといいます。 音階はほとんど同じです。 フツーのドレミに4度がシャープしてるので、とても不思議な幻想的な雰囲気になります。
夜に最適なモードRaga Yeman

昼間の活動的な時間から日が暮れるころ、交感神経から副交感神経が優位にあるころ、このモードは最適な時間とされています。
ラバーブには、人の耳では聴き取れないほどの繊細で優美な周波数が満ちているので、Raga Yemanに親しむことで忙しい現代に生きるわたしたちの暮らしの質・QOLを高めてくれるかもしれないですね。
というわけで、今回はパート1をお伝えしました。 まだまだラーガの前半パートなので、これから後半やさらに序章の即興パートなども順をおってリライトしていきますね。 最後にラバーブのスルタンとよばれる偉大な先生・Ustad Mohamen Omarの演奏リンクを紹介します。