Tokyo modal music lab Written by Takayuki Ueda

アフガニスタン・パキスタンに一瞬で旅行できる方法は?

Rabab ラバーブ

こんにちはTokyo modal music labで弦楽器ラバーブ担当のウエダです。
まだまだ海外旅行に行きにくい感じ続いてますよね、アフガニスタンは2021年タリバン政権が復活したり、まだまだ混迷してるので、当分無理かも😭
そこで今日は一瞬でアフガニスタン、パキスタンにいける方法をご紹介します。それは、この地域の国民的な民族楽器ラバーブを弾いてみることです。

 
ラバーブは簡単な理由

アフガニスタン、パキスタン北西部は
民族的には同じ、パシュトゥーン人とよばれるペルシャ系の人々の地域です
医師の中村哲さんの活動されたペシャワールを中心に
アフガニスタンの国民的楽器ラバーブの産地でもあります。
音楽経験とかないし、難しいそう?
と思うかもですが
意外にそんなことありません。
たくさん弦がついていて、ややこしそうですが
実際に弾くメインの弦は3本くらい
ちょうど沖縄の三味線みたいにシンプルなのです。

  • C(ド)⇨女弦(細い)   
  • G(ソ)⇨中弦(真ん中)
  • D(レ)⇨男弦(太い)
  • G(ソ)⇨細いドローン弦
  • D(レ)⇨太いドローン弦

弦の名前に男?女?なんでなの?
この呼び方は沖縄三味線からのものです、
1弦2弦でもいいのですが、高い方が1?低い方が1?わからなくならないように

  • 細い弦→女弦ミージル
  • 真ん中→中弦ナカジル
  • 太い弦→ウージル

という表記はとても合理的なのでラバーブの学びにも最適です😌
それで、3つのメイン弦は分かったけど
ドローンってどういう意味なの?

音楽におけるドローン(英: drone)とは、楽曲の中で音高の変化無しに長く持続される音である。 完全五度などの複音の場合もある。 … ドローンは民族音楽でよく使われ、バグパイプの低音などがその典型的な例である。

wikipedeiaドローン(音楽)より引用

よーするに、ドローンはずっと鳴ってる根っこ音みたいな感じです。

アフガニスタンに一瞬で旅できる共鳴弦の仕組み

横っちょにたくさんついてる
共鳴弦ってなに?なんだかたくさんついてて、ややこしそうですよね。。。
こんなにたくさんの弦があるなんて、私には無理と思うかもですが、ぜーんぜんそんなことないです。
13本ある共鳴弦は、その時のモードに雰囲気に音階に合わせてセットします。音階のシステムがまだ、ワカンナイなら
共鳴弦のセットは後回しても全然OKです☺️

  • 明るい感じ 
  • 暗い感じ
  • あやしい感じ

音楽にはいろんな雰囲気がありますよね、そのときに応じて、使う音階に応じて13本の共鳴弦をセットする感じです。
他の弦楽器と比べて、特にラバーブが
夢みたいな響きがするのはこの共鳴弦の威力が大きいです。

実際にほとんど弾かないのに、
メインの音階に合わせてセットしておくだけで空気の振動を通じて、
共鳴弦は震えて、響いてくれるのです。
触ってもいないのに、鳴ってくれるなんて、なんだか魔法みたいですよね。

ここまで読んだら、
一見難しそうなラバーブも
実は意外にシンプルな構造だということが分かったと思います。
さらに、他の弦楽器と比べてもラバーブの難易度が低めな理由があります。

  • フレットがある
  • ピックで弾ける

フレットってなに?
はい、フレットはこんな感じで
ネックのとこに巻きついてる紐のことです。


ギターとかだと、フレットが金属ですよね、ラバーブはナイロンの紐がフレットになってます。このフレットがあると
音程のコントロールがめちゃ簡単になります。
フレットのちょこっと上を抑えるだけでカンタンに音程がとれます。
バイオリンとかリラ(ケメンチェ)にはこのフレットというシステムがなため、難易度はもうちょっと上がります。

弾く弦楽器の優位性は?

撥弦楽器は、
ギターとかみたいに弦をピンピン弾く楽器のことです、
バイオリンとかは弓で擦るのでちょっと違う種類ですね。
私はどちらの楽器も演奏するのですが
ラバーブみたいな撥弦楽器は
誰が弾いても、すぐにいい音が出せます。

もちろん、技巧的に上手くなるまでは
時間はかかりますがとりあえず、夢みたいな
まるでアフガニスタンを旅してるような音が
誰でも簡単に出せちゃうのはラバーブの最大の魅力のひとつです。

ラバーブは高いの安いの?

ここまできて、気になるのは値段ですよねいくらくらいで、ラバーブ買えるのかどこで買えるのか、見てみましょう。

  • 5万〜10万くらい
  • Ebayでも買える

高い安いは個人の判断なので自由ですが、
アフガニスタンの桑の木に美しい貝のデコレーションが入った
ラバーブでも10万くらいというのは
仕事の量や質から言っても、そんなに高価とはいえないはずです。
なぜなら、同じような仕事で
ヨーロッパや日本のような先進国で作られたものなら
20万〜30万円はするでしょうから。

実際に海外の通販サイトEbayを調べたら
こんな感じで出てました。
送料込みで
シンプルな、装飾なしのラバーブが6万円くらいですね。
日本語のサイトでも8万円くらいでありますが
インド製ラバーブが多いです。インド製でもいいのですがやはり
ラバーブはアフガニスタン、パシュトゥーン族の楽器なのでやはり現地からの方がおすすめです。

パシュトゥーンの都、ペシャワールから国際郵便でラバーブ送ってみた

2019年に2回訪れたパキスタンの提携先から
ラバーブを生徒さん用に取り寄せてみた結果、
なんと箱の部品が外れてたトラブルもありましたが
1ヶ月半くらいして無事に届きました。

金属ケースに緩衝材も入れてもらいました

 
現在、またもう一つ女性用の小さめラバーブを発注してます
前回の教訓を活かして、箱が輸送中に外れないように
金属製のにしました。

Tokyo modal music labは音楽レッスンだけではなく
楽器制作と開発もしています。
現在制作中の楽器は樺太アイヌのトンコリ、かつてトナカイなどの皮をはっていたという資料をもとにトンコリにラバーブの仕組みをとりいれた新しい楽器開発もしてますので、何かあった時はラバーブのリペアも対応できます。