Tokyo modal music lab Written by Takayuki Ueda

パキスタンラバーブのチューニングとペシャワールの民謡Larsha Pekhawarta

Rabab ラバーブ

こんにちはパキスタン🇵🇰のペシャワールでラバーブを習い、現在Ustad Homayun Sakhiに師事しているウエダです。
スーフィー楽器といえばトルコ🇹🇷では葦笛のネイが有名ですが、アフガニスタンやパキスタンのパシュトゥーンのスーフィー楽器といえば、ラバーブです。今日は、初心者にもわかりやすい民謡を弾くためのカンタンなラバーブのチューニングでできる曲をご紹介します。

フンザの女の子が弾いてるラバーブの調弦方法は

こちらの動画のチューニングも同じく、1番太い弦をトニックにしてアフガニスタン民謡のマザーリへ行こう(Bia ke borem ba Mazar)を弾いています。 個人差はありますが、ラバーブをコツコツ続けていけば2、3年くらいでこんな感じで弾けるようになります。 いままでの調弦と違うのはドローン弦の高い音をトニックから5度にするだけなので、カンタンですよね。
パキスタンのラバーブ奏者の多くはこの調弦で民謡を弾いてます、解放弦がトニックなのでそんなに難しくないです。

 

ペシャワールの代表的な民謡

 

ペシャワールといえばこの民謡。
ペシャワールに行ったら(Larsha Pekhawar ta)

ペシャワールに行ったなら、黒いシャルワルカミースを持ってきて
そして、水々しいお花も一緒に持ってきて

ペシャワールで話されてるパシュトゥーン語は詩とバラの国ペルシャ文化圏でもあるので、美しい詩にあふれています。
あれ?でもなんかチューニングが違くない?はい、全音高くチューニングされてます。でも大丈夫です。いつもの調弦でゆっくり弾いた動画を用意しました

実はもっと深い、ラバーブの道

以上はパキスタンの人たちがよく演奏してるキー🔑(調)でした。
マザーリへ行こうなど、おおくのパシュトゥーン民謡は、解放弦がトニックですが、
実は、もっと深い響きの弾き方があるんです。
私は6年くらいラバーブを弾いてきましたが、この弾き方を知ったときは驚きでした。
解放弦をトニックにしないなんて、めちゃくちゃ弾きにくいなあと感じました。それでも、練習を続けていくうちに、本質的にラバーブの深みを体感する上で、あらためて伝統的な弾き方やトニックの位置の重要性を痛感しました。

実際、タブラの名手ザキール・フセインとの共演でも知られるUstad Mohamed Omarや、70年代に彼に教えを受けた、ロンドン大学教授のJohn Baily教授もこの奏法で演奏されています。

 

ほんとうのラバーブの弾き方とは?。

車の運転もマニュアル(MT)とオートマ(AT)があるように解放弦をトニックにしたら、オートマ(AT)の車みたいに慣れたらすぐにスイスイ弾けちゃいます。なので、はじめのうちはパキスタン🇵🇰で主流の弾き方でOKです。
すこーしづつ慣れてきたら、解放弦をトニックにしない奏法も学べば、さらにラバーブの瞑想的な響きが深まり人生がまた何倍も楽しくなります。

さすがは、名人ホマユン先生、即興をはさんで瞑想的になるやいなや
最後はスピードアップして4拍子系に変化のち、3回繰り返して1泊目でおわるインド系音楽のキメが炸裂してます。
こうした音楽を西洋譜面であらわすことは、フツーしないのですが、わかりやすいように譜面も用意しました👇

Larsha_Pakhawar_ta

アフガニスタンの伝説の歌手によるペシャワールの唄

最後に、70年代に33歳の若さで急死したアフガニスタンのレジェンドシンガーAhmed Zahirの残したすばらしい録音をご紹介しますね。 かつて平和だった頃、のアフガニスタンに思いをはせてみてください。