Tokyo modal music lab Written by Takayuki Ueda

民族楽器ラバーブが宇宙の神秘を感じる【ピタゴラス音律】に最適な理由

Rabab ラバーブ

こんにちはTokyo modal music labのウエダです。
今回は「ピタゴラス音律」のおはなしです。
ピタゴラスって古代ギリシャの人でしょ、アフガニスタンの民族楽器ラバーブとなんのカンケーがあるの?とおもうかもですが、ラーガやマカームなど転調がないようなモード音楽(旋法音楽)にはフツーの平均律よりもピタゴラス音律の方が最適です。

平均律とピタゴラス音律、なんの違いがあるの?

  • 平均律   ピアノやギターみたいな和音の音楽に最適
  • ピタゴラス 民族楽器や単旋律の音楽(モード音楽)に最適

ピタゴラス音律で1度(根っこの音)と5度をいっしょに鳴らすと
うねりなく、透き通った音に聞こえます。
そんなきれいに聴こえるんだったら、平均律なんていらないでしょと思うかもですが、メリットあればデメリットもあります。
ピアノやギターみたいにいろんな調律やいろんな和音に対応する音楽の時は、ピタゴラスは向いてないです。なので現代において、そこら中で流れてる音楽のほとんどは平均律(和音の音楽に最適化された音律)を使います。

便利になったけど、平均律だとシンプルに1度と5度の美しい響きに濁りがでちゃう。ピタゴラスは最近の音楽には向いてないけど、1度と5度が宇宙の神秘を感じるように美しいという特徴があります。

宇宙の神秘を感じるほど美しいなんて、人によって感じ方違うでしょ?
宇宙まではいい過ぎかもですが、実際に世界中のどの民族、どの文化圏の音楽の中にも5度の音は重要視されてきました。
民族音楽学の大家、小泉文夫さんの講義 8:00~から音律のおはなしされてます

 

【カンタンです】ピタゴラス音律でチューニングする方法

フツーに売ってるチューナーとかって、平均律のばっかりですが
実はめちゃカンタンにピタゴラス音律の調弦ができます。

このスマホアプリ、Clear tuneは有料ですがかなり便利です。
私も5年くらいずっとこれを使ってます。安くて便利ですが、やはりデメリットはあります。

  • いろんな音があるとこだと使えない
  • 音を発してくれない

演奏の時、ガヤガヤしたとこや
アンサンブルで他の人が音出してチューニングしてるときには
他の音に反応しちゃって使いにくいです。 

 

15年以上使い続けて、まだ壊れないこのチューナーだと楽器に直接つないで
ピタゴラス音律も設定できるので、うるさいとこでもOK、問題なくチューニングできます。演奏の時はこれが最高ですね。
夏の間、しまいっぱなしにしてたら電池が液漏れしたり、カビが出たり大変なことになりましたが、まだ使い続けてます。 どんだけ丈夫にできてるんでしょう😌

ラバーブが最高に気持ち良くなるたったひとつの方法

答えはカンタンです、ドローン弦をピタゴラス音律にするだけです。
たくさんある共鳴弦はともかく、重要なのはメイン弦3つとドローン弦です。曲によってモードによってトニック(根っこの音)は、どの弦なのか、違うケースもあるのでそれに応じたドローン弦の調弦だけはできるようになりましょう。

えー、でも弦きれたらこわいしと思うかもですが大丈夫です。
Tokyo modal music labの生徒さんは3回まで無料弦交換サポートします。それでは曲に応じたドローン弦の設定、みてみましょう。

https://youtu.be/s-iLLqxyoNo
※ドローン弦3つある時は、1度か5度どちらでも大丈夫です。

バイラヴィ=G(中弦)がトニック
メイン弦  DGC
ドローン弦 DG

マザーリへ行こうでおなじみのもっともメジャーなラバーブ調弦ですよね。真ん中の弦がトニックなのでドローンは、メイン弦の男弦、中弦とおんなじでOKなぜなら、真ん中の弦Gから5度下がDなのでピタゴラス音律で美しく響く5度になるからです。

中世古楽モード=D(男弦)がトニック
メイン弦  DGC
ドローン弦 DA

トニックがD(男弦)になるので
ドローンも、おなじく低く設定した方がより美しく、重厚にラバーブが響いてくれます。メイン弦も共鳴弦もそのまま、ドローン弦を変えるだけなのでカンタンですよね。ドローン弦はテンションがゆるいので、フツーに調弦してる分にはまず切れることはないでしょう。

ラーガ・ヤマン=Eb(男弦1)がトニック
メイン弦  DGC
ドローン弦 Eb Bb

かぎりなく優美な夜のモード、ラーガ・ヤマンはメイン弦はそのまま、ドローン弦をあげるだけでまたぜーんぜん違った雰囲気が味わえます。

まとめ

というわけで、チューニングをしてるだけでピタゴラス音律の宇宙の神秘、完全5度の世界を身をもって感じることができる民族楽器ラバーブで、今日は音律のおはなしをしました。

音感って子供のころから訓練しないとダメでしょ?
楽譜とかぜーんぜんわかんないし、という方でも全く問題ないです。なぜなら、私も絶対音感なんてありません、楽譜読むのもいまだに苦手です。それでも、世界中の地域でピタゴラス音律の完全5度の認識があったというのは驚くできよね。

高い音楽教育なんてなくても、人間にはデフォルトで音感が備わっているエビデンスですよね😌

いろんな音楽を器用にやりたいのであれば
ピアノやギターが最強ですが、心と体に深く響く音楽で癒されたいのであればラバーブほど最適な楽器はないでしょうまずはドローン弦の調弦、やってみましょうチャレンジしてみましょう。  
驚くほどラバーブの響きが変わります、気がついたら気持ちよーく弾き続けて、間違いなく最速で上達します。ラバーブに興味ある方は、個別に連絡ください現在、無料体験レッスンのキャンペーン中です😊