こんにちはTokyo modal music labのウエダタカユキです。
ムズカシイことしなくても、たった1つの音を奏でるだけで
宇宙につれていかれるようなマインドフルネス瞑想ができる楽器ラバーブについて5つのトピックにわけて解説しますね😌
1骨に響く倍音がヤバい理由
2マインドフルネスにもなる倍音
3かつて楽園で聴いたことがある音は
4ジャワリをdiyで作ってみた
Tokyo modal music labは演奏だけじゃなく、楽器制作リペアの実証実験もしてますので最後まで記事をみていただければ、自ずから理解できます。なので、ささっと10分くらいで解説するのでコーヒーでも飲みつつどうぞ。
ラバーブのようなオリエント楽器は西洋楽器のようなコンサートホールに高々と響くみたいなでっかい音はでません。
うれしいとか悲しいとか感情に訴えかけるような和音(コード)のシステムもあまり使わないです。
そのかわりに、ピアノやギターのような、平均律の西洋楽器ではぜーったいにできないような倍音を含んだ繊細でリッチな音があります、音量はそんなに重要じゃないんです、音質が重要なんです。古代文明からの文化遺産、ラバーブの不思議なシステムを深堀しましょう。
骨に響く倍音がヤバすぎる理由
いきなり骨?倍音?意味わからんと思うかもですが、ちょこっとだけ想像してくださいみなさんの体も骨でできてますよね?なので、決して他人事じゃないはずです。
- 自分の普段聞いてる声 骨伝導+空気伝導
- 録音した自分の声 空気伝導のみ
録音した自分の声が
まるで自分の声じゃないみたいに聞こえる経験ありますよね?
自分の声の大半は、骨を伝わって聞いてるので
録音した空気で伝わるだけの声を聞くと違和感があるんですね。
発してるのはおんなじ音なのに、骨を伝わる音がプラスされるとずいぶん変わるものですよね。そのくらい、骨は音が伝わりやすいということなんですね。
でも骨ブリッジあるのってラバーブだけじゃないでしょ?
はい、たしかにギターのナットやピンも骨でできてたりしますよね。
なので骨でブリッジを作って弦を張っただけではヤバい倍音は出てきてくれません。
骨のパーツにちょこっと細工すると
まるで、宇宙に連れていかれちゃうような倍音を含んだ、限りなくリッチで微細な音を出すことができます。この細工のことをジャワリともいいます。
いかがでしょう?
ちいさな骨のパーツ(ジャワリブリッジ)を取り付けるとつけないだけで
倍音に大きな違いがでましたよね。
インドっぽい? はい、たしかにシタールなどにも付けられています。
ジャワリは日本語でサワリともいわれ琵琶や三味線にも取り入れられてます。ジャワリとサワリ、語感も似てますよね。
倍音がマインドフルネスに効果的な理由
こうしたビヨンビヨンした音の中には豊かな倍音が含まれています。
その倍音が生み出す高い周波数の音が免疫をになうNK細胞が活性化したり
ストレスホルモンがへったりする研究=ハイパーソニックエフェクトが大橋力博士らにより研究されています
※参考資料https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140203/382306/?P=1
倍音を多く含んだ楽器として、日本の琵琶がありますよね
私がラバーブにとりつけたジャワリと同じようなもの
サワリがとりつけられているので微細な、高周波音をふくむ豊かな音ができるのです。さらにこの倍音に意識を集中することでマインドフルネス瞑想の効果が高められます。純粋に、ピュアに、今ここにある音に全集中しやすくなるのですエンタメ性を重視する、今の音楽にはない特徴ですよね。今の音楽を批判するつもりはないのですが
倍音の響きに耳を傾けることでたったひとつの音の中にふくまれてる
限りなく微細でリッチな音に耳をすませることで
邪念をはらい、こころをリセットすることができるきっかけになり、新しい音楽の可能性を導いてくれます。
かつて楽園で聴いたことがあるラバーブの音
スーフィズムの詩メヴラーナことルーミーは
音楽に耳を傾けることで、かつて私たちが存在していた
楽園の記憶に近づくことができるとされていました。
私たちアダムの末裔は、かつて彼と共に天使たちの音楽を聴いた。
今となっては、はるか昔の遠い記憶もほころび破けているものの、
それでも耳の奥底に残っている、地上の何ものとも無縁の残響が。※参考資料『ルーミー詩撰』メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 音楽の記憶https://levha.net/rumi/618/
楽園の音?そんなのいったことある人いるの?ほんとかなあ?と
思うかもしれないですが、科学的にも、初期人類が河の近くの森林に居住していたという研究があり、聖書の記述のようにかつて私たちが暮らした楽園が森で覆われていたというのは、あながち見当違いではないということも理解できます。
森林を離れ、人類が都市文明を形成して街に居住するようになり
都市環境にはほとんどない、高周波数をともなう環境音に満ちている
かつて暮らしていた森で経験した微細でリッチな高周波数をふくむ音にやすらぎをもとめて琵琶やラバーブなどの楽器を作り出したとも考えられます。
ジャワリをdiyで作ってみた
2017年にギリシャのクレタ島を訪れたとき、モーダル音楽の演奏家Ross Dalyさんから共鳴弦リラの扱い方を教えていただいたときに、ついでにジャワリの調整や作り方についても習いました。
- 棒ヤスリ
- 細身のノコギリ
- バイス
これだけの道具があれば、自分でギコギコ骨を削ってヤスリで磨いて
ジャワリをつくることができます。
特に高価な電動の機械とかなくても、できるんです。
こんな感じで、1mmより微細な角度でビミョーなカーブをつけることで
ビヨーンと倍音がでるジャワリブリッジがつくれちゃいます。
そうはいっても、普段モノづくりあんまりしない人にとっては
ハードル高いかも、、、、、、なのでジャワリほしいなあという方は個別にご相談ください。
楽園の音を味わうにはラバーブが最適な理由
ここまで、読んでくれた方の中には
ふむふむ、ビヨーン倍音には人間がデフォルト感じることができる
繊細でもリッチな癒し音があるのかーとおわかりいただけたとおもいます。でも、そんだったらラバーブじゃなくてシタールとか、さっきの中世ハープにブレイピンをつけたらよくね?と思うかもしれないですよね。確かにそれでもぜんぜんOKだとおもいます。
ラバーブはシタールほどビヨンビヨンなスーパーエキゾ感はありません、
ハープほどいろんな楽器とアンサンブルしやすかったりはしません。
なにせメインの弦は3コースなので、汎用性が高いとはお世辞にもいえません。
ただ、ラバーブはシタールみたいに全長1,2mもないので
座禅の修行中みたいな、ポーズで弾く必要もありません。
ハープのように肩をぐいっとあげたりする動きもありません。
ラバーブは、肘置きつきの椅子に座ってるみたいなフォームでひけちゃうので、めちゃリラックスしやすいです。
実際私は昨年四十肩で激痛にみまわれながらも、ラバーブでの演奏活動ができました。 これがバイオリンとかハープとかだったらと考えたら、おそらく無理だったでしょう。
- リラックスした姿勢で弾ける
- 小さいサイズは27インチ
- インドっぽいだけじゃなく、中世古楽にもあわせられる
- フレットが4つしかない
という感じでラバーブの特色をさいごにまとめてみました
私もギターからはじまり、音大時代から実にいろんな楽器やってきましたがラバーブは間違いなく難易度が低めの楽器だと断言できます。
実際どんなもんか、ちょこっと触ってみたいな、弾いてみたいなという方は無料体験もできますのでお気軽にお問合せください。