こんにちはTokyo modal music labのウエダタカユキです。
アラビア音階とググってみると馴染みがないとか気持ち悪いでてきますが
ながい歴史と、ふかーい文化遺産がある
中東オリエント世界では、音の使い方が体系化されて古代から受け継がれてきました。
ある人は言う、私たちの耳を心地良くくすぐるナイもリュートも、
ルーミー詩撰 Nishida.K翻訳より引用
突き詰めればその旋律は、回転し続ける宇宙より受け取るのだと。
13世紀のスーフィ聖人、ルーミーは音楽をこのように表現していました。
エンタメで聴く今の音楽とはずいぶん違った感じですよね?
なので、まーったく予備知識ゼロでいきなり聴くと気持ち悪い?ような違和感をもってしまうのも当然かもしれないです。
それでも、天体の動きとも音楽は連動しているなんて、西洋音楽にはない
ダイナミックな音楽の捉え方ですよね😌
天体と連動するマカームの魅力
アラビアやオリエント世界の音階も
西洋と同じように7音階がメイン
そして天体の動きと連動するかのように
時と場合によって、音のパターンを使い分けるメソッド
が体系化されています、これをマカームといいます。
600年の間、中東オリエント世界を支配したオスマン帝国はイスラム教の礼拝のよびかけ(アザーン)や
聖典コーランの朗唱にいたるまで、マカームを効果的に使い分けてきました。
東京にある日本最大のモスク
東京ジャーミイでは実際にマカームに基づいた
アザーン(礼拝の呼びかけの声)が体験できます😌
アラビア音階をつかって小屋を建てる?
音階は
読んで字がしめしているように
使う音を階段状にならべただけにすぎません、小屋を作る前に
使う材木を並べたみたいな感じです。
なので音階だけわかっても
即興演奏ができるとは限らないんです😭
実際に小屋を組み立てるのには
水平をとったり、組み立て方の順番を
知っておく必要がありますよね。
つまり、マカームは素材から組み立てまで
ひっくるめて音を構築する方法のことなんです。これを西洋音楽のことばでモードともいいます。
Tokyo modal music labのModalはマカームのことを指します😌
ちなみにモードといえばジャズでも使われる音楽手法ですよね。
即興演奏がめちゃくちゃ大切な理由
アラビア・オリエント音楽では
このマカームに基づいた即興演奏(タクシーム)を大切にします。
ヨガなんかも
始めるときに
呼吸をととのえて
マントラを歌いますよね?
水泳をはじめるときも
いきなりプールに飛び込むんじゃなくて
準備運動しますよね?
これに似た感じで、
これからこーんな雰囲気で、こんなマカームでやりますよーみたいに、
フリーリズムで使う音をじっくり味わいながら本編に突入する!
みたいな感じで即興演奏するケースがあります。
当然ながら
西洋楽譜みたいな譜面に表すことがなく
その時、その場所の呼吸、
会場の雰囲気やその場の響きを
演奏者が聴きながら
自分の呼吸とあわせて表現するんです。
マカームの中には音世界を構築するための
法則性や軌道みたいなものがあります。
なので
天体の動きと連動している
とスーフィー聖人ルーミーがいっておられたのも理解できますよね😌
相対音感を鍛えればだれでもできるよ
アラビア・オリエント世界の音楽が
渡された譜面ができるだけじゃなくて
マカームを理解した即興(タクシーム)を
つかって自分の呼吸に落としこみ、
まわりの雰囲気と調和することが大切というのはわかっていただけとおもいます。
いやー難しそう、、、、
譜面に指示が書いてないし
そんなこと、カンタンにできるの?
はい、難しくとらえればなんでも
難しくなっちゃいますが
コツさえつかめば、意外にカンタンです。
自由に音階を操れるようになるために
相対音感を鍛えるトレーニングをするのです。
子供のころから仕込まないと
習得できない絶対音感とはちがって
相対音感は大人になっても訓練すれば
だれでも習得ができるからです😌
実際、私は小さい頃から音楽教育を
受けていたわけではなく、
ある程度大人になってから
トレーニングを続けたら自然に身につけることができました。
便利な時代なので英語で検索したりすれば
いくらでも独学できるとおもいますが
もっと詳しく知りたい、
実際にやってみたい
という方は体験レッスンもありますので
お気軽にお声がけください🙇