Tokyo modal music labのウエダです
今日は音律のおはなしですが
音律なんて言葉自体、
ちょっと聞いたことないことかもしれないですよね。

それでも、たとえばみなさん
どうでしょう?
ギターとかをチューナーで調弦しても
あれーなんかキレイに響かないな
なんて感じたことないでしょうか?

きちんと調弦したはずなのに
ちょっとその弦の音下げてもらってもいいですか?と言われたことないでしょうか?

一般的によく使われる
平均律でチューニングすると
耳で聴いたときに、濁りなく
透き通った和音が出ないことがあります。
そこで今日は、平均律では描けない
透明で美しい音の世界について深堀してみましょう。


この記事を読むことで
多様性が大切にされる
これからの社会で、音楽を通じ
人生100年の時代をより豊かに生きることができるようになります😌

純正律は宇宙の真理を感じる?

アインシュタインがバイオリンを愛好していたのは有名な話ですよね。


数式で宇宙の真理を探究するサイエンスと音楽が同じなんて、不思議な気もしますが
事実として
音楽は古代からピタゴラスのような数学者により探究されてきました。

時は古代ギリシャ時代、
ある日ピタゴラス先生は
鍛冶屋の前を通りかかりました。
すると
何人かの職人たちが
ハンマーで鉄を叩いている音、が響きわたっていました。
そしてそこには、
とても心地よい和音が響いている
ことに気がついたピタゴラスは
作業中にもかかわらず、アトリエの中に突入し
ハンマーの重さを測り「12 : 9 : 8 : 6」の単純な数比の関係があることがわかりました。

比率の違いが音程に影響することがわかったピタゴラスは、いろいろな楽器で実験を繰り返すうちに
一本のの長さを3分の2にした音
もとの弦の音を同時に響かせると
美しく透明な響きの和音が生まれることがわかりました。

現代の音楽は
ピタゴラスが気がついた純正な音世界
かぎりなく美しく、透明な5度和音の世界とは少し違った
平均律を使うことが一般的です

ピアノという楽器が出てきてから
いろんなキー(調)で
チューニングを変えることなく
転調などに適応するために平均律が定着しました。

とても便利な平均律ですが、実は
すべての音程がほんの少しのズレが生じてしまうデメリットがあります。

ズレといっても
ほとんどの人は気がつかないレベルなので
このくらいの誤差だったら、まあいいいかなと許容されて
19世紀ごろから現代まで
西洋音楽の影響を受けた
音楽は平均律で演奏されています。

世界中を席巻する
西洋音楽ですが
東洋の音楽
たとえばインドや中東の音楽の根底には
エンタメ性よりも
精神をコントロールして
日常の世俗的な感情からはなれて
音の世界に集中することで
至高なる世界へ導くような
コンセプトが根底にあるような音楽では
平均律が使われることは少ないです。

実際私たちオリエント音楽の演奏者の多くはチューナーは使っても平均律を使わないケースも多くみられます。

美しく透明な音に最適な楽器とは

いかがだったでしょうか?
普段私たちが耳にするような音楽の
ほとんどがピアノやギターのような平均律の楽器ですが
バイオリンなどのフレットがない弦楽器
は微細な音までコントロールできるので
ピアノやギターにできないような
純正な美しく透明な音を奏でることが可能です。

とはいえ
バイオリンはそれなりの値段もするので敷居が高そうと感じるかもしれないですよね。

その点、バイオリンの起源ともいわれる
ケメンチェリラのような民族楽器
値段も手頃なのに加えてシンプルで美しい音を奏でることができます。