このところ世界で大ヒットと飛ばしまくる
トルコドラマの中でも日本でもポピュラーな作品
オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~でも使われてる中東クラシック音楽について中東系民族楽器の演奏者の視点から深堀りしますね。

この記事をみることで、いままであまり日本では紹介されていなかった西洋音楽にはないオリエンタル中東音楽の魅力を知り新しい文化にふれることでみなさんの暮らしが豊かになります。

民族音楽にクラシック?

クラシック音楽=西洋音楽クラシックのようなイメージが強いのですがドラマにみるようにかつて中東から地中海世界を広く支配していたので、かつての帝都イスタンブールにはオスマン古典音楽(中東のクラシック音楽)の伝統が受け継がれています。

オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~シーズン1で度々出てくる
古典音楽はこちら↓

いかがでしょう?
滑らかでスムーズな旋律とともに
オスマン宮廷の優美な雰囲気がうかがえると思います。
どんな人が作ったのかな?とみてみますと

作曲者とされるAbdülkadir Meragîは

アゼルバイジャン生まれの中央アジア出身の音楽家、
今のイスタンブールがまだ東ローマ帝国の都だったころなので
オスマン帝国の宮廷がイスタンブールにおかれる以前の作品ということになりますね。

もしかしてクラシック=古典というと
私達の暮らしから遠く離れていて
ちょっととっつきにくいかな
と思われたかもしれないですが、この楽曲は意外にききやすいかもしれません。

その理由として
演奏している音楽家が現代人だからという理由も推測されますが
もうひとつの理由として
比較的わたしたちに親しみやすい
Maqam Rast(ラスト旋法)を基に演奏されているからです。

微分音(マイクロトーン)の微細で美しい世界

中東のクラシック音楽の特色のひとつとして
微分音(マイクロトーン)
ピアノでは表現できない音が使われていてます。

この楽曲の譜面にみるような
♭が逆さになったのが微分音です。
微分音は地域や個人によって解釈がことなりますが
こちらの資料によるとトルコのオスマン古典の逆♭は9分の1だけ下がった音ということになります。

https://en.wikipedia.org/wiki/Turkish_makamより引用

トルコ譜面はどういうワケか西洋譜面をつかっているにも関わらず
実際の音より4度上にかかれているので
慣れてないと混乱してしまうかもしれないです。

ということで実音に基づいた
譜面を用意しましたので
参考にしてください😌

ところで9分の1なんて
そんな細かい音程、聞き取れるの?


と思うかもしれないですよね。
実際、私もこうした音楽を演奏してますが
西洋音楽で育った期間が長いために
やはり西洋的な音階のシステムにひっぱられてしまう感覚も
あります。

とくにRast旋法は
ドレミ音階の印象が強いので
仕方ないかもしれないですね。

これは私感ですが
現代のトルコの演奏家たちも
西洋音楽との交流も多いからか
イランやエジプトなど他の中東古典音楽に比べたら
かなり西洋音階に近い演奏をされる方が多い印象があります。
ただフレーズの組み立て方や装飾音の付け方については
明らかに西洋音楽とは異なる
独特の技術があるので
まだこれについては次回お話しますね。