アラビア音階とググると
次のキーワードに【気持ち悪い】と
でてくることがあります。 これってホントなんでしょうか? 実は中東オリエントの音楽は音楽療法として使われてきた深ーい歴史があります。日本ではまだ情報がすくないことなので、わたしが実際に現地で学んだ経験から、いろんな資料をもと解説しますね。
音楽療法として使われてきたアラビア中東の音楽
西洋音楽が、でっかいコンサートホールでオーケストラなどを発達させてきたのに対し、中東オリエント世界の音楽は、音量よりも音質を大切にする音文化があります。ギターやバイオリンなど便利で音量もおっきい西洋楽器にはぜーったいに出せないような繊細な倍音を大切にするシステムを中東オリエント世界は今でも大切にしています。動画ではアフガニスタンの民族楽器ラバーブに倍音を増幅するパーツをとりつける実験をしました。
倍音が生み出すヒーリング効果でリラックスできる理由
こうした、微細な音を全身で浴びることで、ストレスホルモンが減少して細胞が活性化するというハイパーソニック・エフェクトはさまざまな機関で研究されています。
琵琶などの和楽器と西洋楽器の音質をそれぞれ測定して、人に与える影響をデータをもとに検証した結果、音量はちいさい東洋の楽器が西洋楽器よりも幅の広い豊かな周波数を出すことができるということが明らかになりました。
参考資料ハイパーソニックエフェクト
聴きなじみがない中東の音楽も、こうした視点からの研究でもあきらかなように。西洋の音楽とは方向性がぜーんぜん違うのですね。 私たち日本人は明治以降の西洋化にともない、教育において西洋音楽をベースとした教育をうけてきましたよね。
実際、街でながれてるような身の回りにある音楽のほとんどは西洋音楽の影響がとても大きいので。
コンセプトや方向性が違う中東オリエントの音楽を、ちょっと聴いただけだと気持ち悪い〜と感じちゃうのも無理ないかもですね。それでも、近年になってヒーリング効果につながるような音楽体系と楽器が受け継がれてる、オリエント音楽の本質を理解することで、人生100年の時代を文化的にリッチに過ごすことは可能です。
アラビア音階の典型的なモード【ヒジャーズ】
もうちょっと具体的に典型的なアラビア音階【マカーム・ヒジャーズ】に基づいたモード(旋法)の演奏をみてみましょう。ギリシャの方達のパフォーマンス、動画の前半ではApanos tinというギリシャ北部の民謡、後半パーカッションソロからアラビア音階ヒジャーズの曲になります。
・メロデイはひとつ(単旋律)
・ハーモニー(副旋律)はあんまり重視しない
・リズム感が独特(変拍子)
聴いた感じいかがでしょう? ずいぶん今の西洋音楽とはちがうかもですね。もしかして、ロック系の人は好きかもしれないですが、西洋クラシック音楽とはやっぱりずいぶん違いますよね。それでも、この演奏は、ヨーロッパでも東方に近いギリシャということもかり、オリエント世界の音楽ではかなり聴きやすい方です。 ちょこっとハーモニーみたいなのもついてますしね。
アラビア音階ヒジャーズの由来は
火の特技を反映。木星とのつながりがある。夕方から朝にかけて効果が高まります。乾燥寒冷関連の疾患に有益です。骨、脳、子供の病気の治癒効果があります。泌尿生殖器系と腎臓に過剰な影響を与える。謙虚さを誘発する。低い脈拍数を増加させる。胸も影響を与える部分です。最も古い音調の一つです。ZenguleやZirgule Tonalityと密接な関係があります。Hicaz(Hidjaz)という名前は、アラビアのある地域に由来しています。サイン:いて座 グループ 火。
Maqam tonality
こんな感じで、アラビア音階の由来について真面目に研究してる機関もあります。ヒーリング効果については個人差もあるとおもいますが、実はこうした音楽は西洋楽器でも、だれでも再現可能です。 マカームヒジャーズに基づいて作曲された作品
アラビア音階の定番Hicaz Mandira(Mandilatos)をマンドリンとともに私たちのアンサンブルで演奏してみました。
こうした楽曲はギターでももちろんできます。ウクレレでもできます。 意外に身近な楽器でもこうしたエキゾチックな音楽に親しむことはカンタンにできます。 とくにギターなどリュート系弦楽器の経験者ならすぐにできるはずです。
なぜなら、リュート系の楽器のルーツはまさに中東オリエント世界が発祥だからです。
実際に、民族楽器を体験してみたい!という方はお気軽に連絡ください。現在、無料体験レッスンのキャンペーン期間中になります。お問い合わせはこちら→swaraj0527@gmail.com
参考までに私の採譜したHicaz Manrira(Mandilatos)の譜面も添付しておきますのでご活用くださいませ,無料ダウンロード、ウエルカムです😌