Tokyo modal music lab Written by Takayuki Ueda

【変拍子】東欧バルカン半島の民族音楽がヤバい理由

Music score 譜面


今日は東欧バルカン半島のちょっと変わった拍子の楽曲ブルガリア、北マケドニアに伝わる民族音楽の踊りから
Bucimis(ブチミシュ)を中心にこのあたりに伝わる変拍子曲の最もポピュラーな楽曲を紐解いていきましょう。
バルカン半島ってどこなの?いきなりバルカンといってもピンと来ないですよね。地図でみたらこんな感じです↓

今日ご紹介する変拍子曲Bucimisはブルガリア周辺の民俗舞踏といわれています。
民族のモザイクともよばれるこのあたりは、今でこそユーロ圏ですが古代から様々な民族が行き交い近代まで長いあいだオスマン帝国の支配下でしたので音楽的にも東洋と西洋のフュージョンしたエキゾ感たっぷりの音楽が発展しました。それでは現代の演奏家によるものいくつかみてみましょう。

ここで皆さんに質問です。この楽曲はいったい何拍子でしょうか
イスラエルのマンドリン奏者によるブルガリア舞曲Bucimis即興演奏なども交えての演奏。西洋クラシックも演奏される方ですがかなりロックな印象もありますね、きっとロックも好きなんでしょう。私もすきです。だって現代人ですからね、やはり街で流れてる音楽の影響うけちゃいますよね。

Bucimisブチミシュは、シンプルな構成なのがおおいのでテーマを2週くらいしてサクッとおわってしまうのですが
フレームドラム・ソロやバイオリン即興なども盛りこみ、終わりにかけてグワーっと盛り上げるダイナミクスを効かせたアンサンブルに仕上がっていますね。
このようにバルカン半島の音楽はリズムは複雑でも西洋楽器で十分に再現できてコード的なハーモニーもありノリノリで演奏できてしかもすこーしスパイスの効いたようなメロデイもあるので現代を生きる私たちには親しみやすいですよね。

変拍子は難しくない理由

ところで、今回ご紹介したBusimicは何拍子かわかりましたか?答えは15拍子の楽曲です。?15拍子?難しそうーと思われるかもしれないですが実はこのような定期的な変拍子曲はコツを掴めば意外にカンタンです。
間違えても1~15までひとつづつカウントするのはやめましょう。
人間の脳みそは構造上どんなに頭のいい人でもそんなにたくさんのナンバーを捉えるのは難しいですそこでシンプルに奇数と偶数2と3の組み合わせだけでカウントする方法があります。

・2=タカ(ター)
・3=タキタ

ぜひぜひ、自分で口ずさんで見てください。
意外にめちゃカンタンじゃないですか?楽器をわざわざ用意してくてもいいんです
舌と声でリズム遊びしながら変拍子は練習できます。
この理論を体系化したのはインド音楽のリズム理論です。
タブラドラムの複雑なフレーズをものすごい早口で唱えるのを聞いたことがあるかもしれないですね。
そこまで技巧的じゃなくてもこのように複雑にみえる15拍子も
2と3
ターとタキタ
に分けるだけでとても親しみやすくなります。

日本語のパンとご飯でもカウントできる?

2と3を
パンとゴハンと発音する方法もあります。どちらも日本語ですから親しみやすいですよね、それでも私はインド式の発音の方を強く推奨します。

理由はごはんの3泊目が【ん】聞き取りにくい音なので
躍動感が出ないからです。変拍子や3拍子系のメロデイの決め手は最後の1拍なんです。
遊牧・牧畜民の躍動感が出すためには、リズムカウントに稲作農耕がメインの日本語を使うのをやめましょう。
これはどっちがいいとか、悪いとかじゃなくてケースに応じて便利なものを取り入れちゃいましょうということです。

外国語とか苦手だし、大丈夫かなと思いかもですが
まったく問題ないです。
なぜなら、私たち日本人もまた、アフリカで誕生したひとつの種族ホモ・サピエンスだからです。
DNA鑑定をすると私たちのルーツの多くは、ユーラシア大陸にあります、実際に私は検査してみましたところ、母型のDNAはG1a1という中央アジア・シベリア起源でした。
国境なんて、その時の政治状況とかで勝手にひかれちゃうものです。
私たちのDNAには稲作農耕より以前の歴史の方がずーっと長いのはあらゆる研究で明らかにされています。

というわけで最後に、私たちのアンサンブルの演奏になります。 日本を代表するマンドリン奏者堀雅貴さんとのリハーサルです。こんなかんじで、民族楽器をもってなくても、ギターやウクレレ、マンドリンなどフツーの西洋楽器で楽しめるので
Bucimisの譜面も用意しました無料ダウンロードして楽しんでみてください。