2020年コーカサス地方の国
アルメニアとアゼルバイジャンの紛争により
多くの被害と犠牲者が出たのは記憶に新しいですが
日本ではあまり馴染みのないコーカサス地方は
紛争のニュースだけじゃなくて
すばらしい音楽遺産があるので
ご紹介しますね。先日わたしたちもライブで演奏したのが
アゼルバイジャン、トルコ東部、アルメニア、イランクルド人の地域まで広く親しまれている
悲恋の唄Sari gelin(サリゲリン)。
器楽(インスト)でやりましたが
Sari gelin は各国、各民族それぞれの言語で唄がついているコーカサス地方に伝わるフォークソング(民謡)なんです。
民族のモザイク コーカサスの悲恋
日本ではほとんど知られてない唄ですが
トルコからコーカサスの国にかけて
親しまれてるSari Gelin
こちらの演奏
ムスリム伝統歌謡のプリンス
Sami Yusufのバージョン
ゴージャスな伝統楽器アンサンブルを引き連れて
中東ドバイで演奏
英語、トルコ語系など
各国の言葉でパフォーマンス
サズのタクシームもメチャかっこいいですね。
トルコ語では
- Sari(サリ)→黄色
- Gelin(ゲリン)→花嫁
歌詞の意味は各国いろいろですが
黄色、つまり金髪や異民族の花嫁
異民族の娘への悲恋を唄った内容なんです。
チュルク語の形容詞としてのSarıは「黄色」を意味します。したがって、SarıGelinは「金色/金髪/色白の花嫁」を意味する場合があります。アゼルバイジャン語では、人の魂を指す場合もあります。トルコ語のgelinまたはアゼルバイジャン語のgəlinという単語は、トルコ語のgel(「来る」を意味する)にルーツを持つ、家族に来る人(つまり花嫁)を意味します。
wikipedia Sari Gelin より引用
ちなみに
イスラム教はきびしいイメージかもしれないですが
おなじ啓典の民であるユダヤ教徒、キリスト教徒との結婚は
違法ではなく、許されています😊
それでも
民族や宗教、部族を越えての婚姻は
大都市圏とかじゃないと
なかなか厳しかったのではないかというのが
推測されます。
実はイスラム教徒が私達のような
ユダヤ教でもキリスト教でもない人と
結婚したいケースは原則的にダメ😭
許されていません
なので、
どちらかが改宗する必要があるということですが
これは余談でした😌
というわけで
紛争のイメージがある
中東やコーカサス地域には
すばらしい音楽遺産が
たくさんあるので
参考までに譜面はこちらになります↓
ギターやウクレレなどの
フツーの楽器でやっても
楽しめるはずです。
コードもつけてみたので
親しみやすいとおもいます。
こうした音楽は必ずしも
ウードなど民族楽器をもっていなくても
だれでもできます。
古代から音楽療法などにも使われてきた
マカーム(モード)や
リズムの仕組みやコードことなど
基本的な音楽理論も
学べますので
参考までに
レッスンの詳細はこちら↓
スワラジミュージックレッスン