アフガニスタン、パキスタンの伝統楽器ラバーブの音楽教室と演奏をしてるTokyo Sufiのウエダです。ラバーブだけじゃなく、ウードやドゥドゥク、インドのタンプーラまで集まった民族楽器セッション会のサマーキャンプ企画。
今回は記念すべき第1回目を成田の古民家・大室で開催しました。
セッションの中で楽曲や譜面などをこの記事にまとめますね。 次回への予習や復習のためにご活用くださいませ。
Sari gelin(アゼルバイジャン民謡)
アルメニア、アゼルバイジャンなどコーカサス民謡。 ポピュラー音楽にあるコードもつけて弾けるので、アンサンブルには最適です。民族音楽の入門編としては、うってつけですね。
モード名 Kafi(Doroan mode) リズム Dadra(6)
itablaproなどのインド音楽アプリで練習するときのために、モード(Raga)やリズム名を書いておきますね。
Husseiniはトルコ音楽系、Dorianは西洋音楽系、Kafiは北インド音楽系での呼称です。音階の関連性もあるので記しておきました。
譜面はこちらSari_gelin_on_D
Erzurm Shoror(アルメニア民謡)
動画の中でDudukとウードですこしだけ演奏したこの曲もまたSari Gelinと似たような親しみやすいメロデイです。
エルズルムっていうのはトルコの山岳地帯にある街のことです。 ノアの方舟伝説のあるアララト山も近くてエキゾチックです。この時、私はリラを弾いてました。なつかしいです。アンサンブルには最適な楽曲ですよね。
譜面ものせておきますねErzrum_Shoror
Bia ke borem ba Mazar(マザールへ行こう)
モード名 Bhairavi(Phrigian mode) リズム名 Geda105(Afghan tabla player)
もともと、アフガニスタンの民謡ですがSami Yudufさんがスーフィーの唄にアレンジしたバージョンが大ヒットして、世界中のイスラム圏で知られるようになりました。
あとすみません、こうした音楽は譜面通りに弾かないことが多いです。
フレーズをループさせて徐々に装飾音を入れながら盛り上げてブレイク!という感じで、ダイナミクスを重視します。
譜面はこちらBia_ke_borem_ba_Mazar G
Raga Bhairavi
モード名 Phrisian,Bhairavi(Bairami) リズム名 Teentaal(16)
北インド音楽にも共通するバイラヴィに基づくラーガ(旋法)はアフガニスタンの伝統楽器ラバーブの基礎練習としてもとても重要なので、チャレンジしました。
参考までに譜面ものせます。Bia_ke_borem_ba_Mazar G Bia_ke_borem_ba_Mazar G
こちらも譜面はあくまでもメモ程度、音楽的なダイナミクスなどの表記はいっさいないので、体感で捉えてくださいね。
まだ1人で練習してるの?セッションに参加するメリット5つ
①交流することで成長
セッション会では他の人と一緒に演奏する機会が得られます。
異なる演奏スタイルやアプローチを経験することで、新たな音楽的なアイディアや技術を学び、自分のスキルを向上させることができます。
②即興力の向上
セッション会では即興的なアプローチが求められることが多いです。
他の演奏者との即興セッションを通じて、創造力や即興力を鍛えることができます。これは個人の音楽的な表現力を豊かにする助けとなります。
③異なる音楽文化の交流
セッション会には様々な背景を持つ演奏者が参加することがあります。
異なる音楽文化やスタイルの演奏者と交流することで、新たな音楽の視野を広げることができます。自身の楽器を異なるコンテキストで演奏する経験は、クリエイティブなインスピレーションをもたらすことがあります。
④チームワークとコラボレーション
セッション会では他の演奏者と協力して音楽を創り上げるため、チームワークとコラボレーションのスキルが向上します。お互いの演奏をリスニングし、調和を保ちつつ共同で音楽を創り出す経験は、他のことでも役立ち、応用性があります。
⑤自信の向上
セッション会への参加を通じて、自身の演奏や音楽の知識に対する自信が高まることがあります。他の演奏者と共有することで、自身の成長や進歩を実感しやすくなります。
これらのメリットを通じて、セッション会は伝統楽器の演奏者にとって、個人的な成長や音楽的な豊かさをもたらす貴重な機会になります、なのでウードなどの違う楽器でもぜひぜひ、こうしたセッション会に参加することをおすすめします。 次回もお楽しみに!