こんにちはTokyo modal music labのウエダタカユキです
アラビア、オリエント世界の音楽には
古代から受け継いだ深ーい歴史があります。
音のパターンを時間や場所を選んで効果的に使うことで
音楽療法のような使われ方もされていて
現代のストレスがたくさんの私たちの生活にも役立てることが可能です。
実はアラビア音階と検索すると
気持ち悪いというキーワードがでてきます😭
もちろん個人の感覚なので自由なのですが
今や地球上に4人に1人がイスラム教徒
21世紀中に世界最大の人口になるイスラム圏です。
そしてその、イスラム圏は
音楽においても西洋文明が発展する基礎になったことも歴史が証明しています。
そこで今日は、
彼らの文化のねっこの一部であるマカームの世界をみてみましょう。
5つのマカームで
イスラムの礼拝の呼びかけアザーンを実演されてます
それぞれの雰囲気の違いが感じられましたでしょうか?
600年間のながーい間
中東から地中海を支配した
オスマン帝国には
理論に裏付けされた音の使い方(マカーム)を
時間によって使い分けることにより
聴衆に心理的な効果を与えるような方法がありました。
- 朝には清らかなマカームで礼拝を呼びかけ
- 午後には眠気を覚ますように呼びかけ
- 夜には穏やかに一日を閉じる
こんなふうに、
理論に裏付けされた
体系化された音の使い方が
古くから確立されています。
ここでは、ほんの少しのマカームを紹介してましたが
私たちが譜面を参考にしているトルコ音楽のサイトには
91種類のマカームが確認できます。
このことからも、一生かかっても学びきれないくらい
深い世界が広がっているのがわかりますね😌
モスクのイマームと民族楽器のコラボした結果
先日私たちは東京ジャーミイ・トルコ文化センターで
音楽コンサートを開催しました。
演目の後半にはモスクで礼拝の呼びかけや
聖典コーランの朗唱などもされるイマームさまに
シンガーとしても参加いただきました。
イマームさまは
普段からこうしたマカームを使いこなしているので、
シンガーとしてもすばらしく
トルコの民謡からイラーヒー(イスラムの聖歌)まで
私たちの民族楽器アンサンブルとコラボすることができました。
実は東京ジャーミイでは
以前にマカームのワークショップを企画されていたことが
ありました。
途中で感染拡大の影響で
中止になってしまったのですが
これから、また落ち着いたら
マカームを学ぶワークショップを
企画する可能性もあると思いますので
楽しみですね。
中東オリエント世界には
知られざる文化遺産で溢れています
日本では、まだまだ
こうした文化への認知度が
広まっていないのですが
Tokyo modal music labとしても
引き続き、協力していきます。