アフガニスタン・パキスタンの民族楽器ラバーブの譜面と演奏する方法

今回は実際にラバーブで
アフガニスタン・パキスタンの民謡の実際の演奏方法を解説します。
これをみることで、シンプルな譜面からどうやって盛り上げて演奏するのか、西洋音楽とはまた違った視点での学びがあります。

初めは即興演奏から〜AalapとTaqsim

こちらの動画のイントロで
ラバーブの師匠と弟子が掛け合いをしてますが
テキトーに弾いてるわけじゃなく
これから始まるモードをじっくり味わいつつ
ベールの中に隠れた美しさを紹介してる感じです。
こーいった、イントロで楽曲の音階などを
即興でゆっくり弾くのをAlap(アーラープ)中東だとTaqsim(タクシーム)といいます。

わかりやすく、ゆっくり弾いてみた

Na Sa Da
Pa Da Pa Na Na Da Pa
Pa Da Na Sa Re Ga Re Ga
Na Sa Na Ga Ga Ra Sa
Sa Ra Ga Ma Ga Ma
Ga Ma Ga Ra Sa
Sa Ra Ga Pa Ma
Re Ma Ga 
Sa Ga Ra
Na Ra Sa 

Na Sa Ga Ma Pa Da Pa
Pa Da Pa Ma Ga Ra Sa
Sa Re Ga Ma Re Ga
Na Sa Na Ga Ra Sa

先ほどの動画のイントロを
じっくり分析してみました。
低い5度(Pa)からはじまって、盛り上がるとこは
高い5度(Pa)に至り、
長2度と短2度を味わいつつ根っこの音1度(Sa)にもどるシステムです。

なんとなく、わかるけど.
そんなの難しそう。。。できないよー
大丈夫ですとりあえず参加することがめちゃ大切です。

わからなければ、ドローン弾いてればいいんですよ
合奏の時はだれかが弾いててくれるのでOKです。

完璧じゃなくてもチャレンジした方がいい理由

そうはいっても、人前でパフォーマンスなんてまだまだ、、、
なんて思うかもですが
吉田兼好も徒然草の中でこのようにいってます。

「よくせざらんほどは、なまじひに人に知しられじ。
うちうちよく習ひ得えて、さし出いでたらんこそ、いと心にくからめ」
と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ならひ得うることなし。
「下手くそなうちは、恥ずかしいなあ。人知れず練習して上達してから披露する方がいい」などと、よく勘違いしがち。でもこんな事を言う人が芸を身につけた例はない。

シンプルな譜面から音楽をドラマチックに奏でる方法

PDFはこちらから↓
Bia_ke_borem_ba_Mazar G

ラバーブレッスンではじめに取りくむ、イスラム圏でめちゃポピュラーな民謡マザーリへ行こう。いちおー譜面も用意してみましたので、ダウンロードしてくださいね。
譜面はGのキーですが、今回は半音下げたG♭のキーでやってます。

さきほどの即興フリーリズムを弾いた後
同じモードの楽曲を弾いてみましょう。
ちょうど、深呼吸して準備運動したかのような感覚で
曲に入れます。

シンプルな譜面には書いてない、音楽のダイナミズム

私が弾いた、上の動画音源の波形になります。
こーしてみると
盛り上げるところ
静かに弾くところ
最後にむかっていくところ
など、パーツがわかれてますよね。

譜面はめちゃシンプルなのですが
装飾音や、音量などをその場の雰囲気で調節しながら、
シンプルなメロデイながらも
ドラマチックに構成することが、簡単にできるようになります。

チャクラとモード音楽を深ーい関係とは

サレガマなどにみられる東洋オリエントのモード音楽は、
チャクラと関係するという研究もあります。
たしかに、ヨガを始める前のマントラも今日ご紹介したモード・バイラミ(Bhairavi)で唱えることが多いです。

それにプラスして、よく調律されたラバーブにはギターなどには絶対に出せないような人間の可聴領域をはるかに超えた100khz近い高周波数を出すことができます。
音楽だけではなく、心と体の調子をチューニングできる、ラバーブはすばらしい楽器ですね😌
こつこつ練習をつづけましょう!

※参考資料https://kathleenkarlsen.com/chakras-musical-notes

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