Tokyo modal music lab Written by Takayuki Ueda

民族楽器ラバーブをだれでも簡単に弾く方法Vol2

Music score 譜面 Rabab ラバーブ Sufism スーフィズム

こんにちはラバーブ奏者のウエダです。
今日は共鳴弦のチューニングをVol1
とほとんど同じでできる伝統のメロデイを
わかりやすく解説します。
この記事をよーく理解して、基本練習とともに続ければ確実にラバーブが弾けるようになります。 メヴラーナ(ルーミー)が伝えている魂の国へ誘う世界を体感できます。

Kesturi in Dadra アフガン北部民謡ルーツの曲

 

一聴してみていかがでしょう?
わりと初心者でも
親しみやすいメロデイのこの曲は、
使われてるモードがメジャースケール(ドレミ)に近いからです。
細かいフレーズはさておき
ラバーブがとてもよく響く伝統的な奏法なので
みていきましょう。

わかりやすいようにゆっくり弾いてみた

譜面とSa Re Ga Maもつけて
弾いてみました。
繰り返しのフレーズはリズムのつぶを変えると
楽しさ倍増ですが
シンプルにゆっくり弾くだけでも
ラバーブがとてもよく響く。
譜面はこちらからダウンロード無料でできます。
→Kestri_in_Dadra

わかりやすいラバーブのフレット図

ラバーブが初心者にとってありがたいのは
フレットがあるので、音程のコントロールがとりやすい!
これはありがたいですよね。
チューニングさえできれば
だれでも簡単に夢みたいな音が出せちゃうのは最大の魅力です。

低いSa(トニック)からの音階はこんな感じです。
Reを飛ばしちゃうところがポイントですね。
ちなみに
演奏者は往年のラバーブの巨匠Ustad Mohammed Omar
私の先生Ustad Homayoun Sakhiの伯父さんにあたります。

半音下げチューニングのメリット

あれ、Vol1のチューニングで弾こうとしたらなんか違うぞ。。。
ぜーんぶの弦を半音下げて調弦されてます。
めんどくさーって思うかもちょうどDのキーになるので
他の楽器と合わせる時など、むしろ半音下げの方が最適なケースも多いです。
それに、半音下げならではの重厚感があり
季節によっては、ジャワリによる倍音もリッチに増幅してくれます😌

ラバーブをチューニングするのは最高に楽しい理由

というわけで、しばらく半音下げチューニングで
楽しんでみてください。また最初からやりなおしー
って思うかもですが、チューニングができるようになれば
自然にモード音楽の基礎がわかります。
ラーガやマカームの世界が
可視化されます。毎日すこしづつ
ペグを触っているうちに
楽器がこたえてくれます。

تو نبینی برگها را کف زدن ** گوش دل باید نه این گوش بدن 
肉体にある耳ではなく、
魂の耳で聞かねばならない
輝かしい魂の国をみるために

            精神的マスナヴィー3:100

ラバーブを弾き続けることは、
限りある物質世界をすこーしの間でも
離れて、こころを穏やかにする作用があります。
だからこそ、電気のない時代から
西洋楽器に比べてはるかに繊細な音のラバーブが受け継がれれてきたのです。
ラバーブに触れる時間が増えれば増えるほど
こころ穏やかで、芳醇な音世界が迎えてくれるでしょう😌