Tokyo modal music lab Written by Takayuki Ueda

民族楽器ラバーブのチューニング方法【メジャースケール編】

Rabab ラバーブ

こんにちは、バークリー音楽院で基本的な音楽理論を学び
世界30カ国以上旅したのちパキスタンのペシャワールで
民族楽器ラバーブに出会いドキュメンタリー映画の音楽制作やラバーブでの音楽活動をするウエダタカユキです。
今回ははじめての人にも親しみやすいメジャースケールからご紹介しますね。

ラバーブの調弦【Bilawal 】

・メイン弦  
  D男弦(低い)  G中弦   C女弦(高い) 
・ドローン弦
  E♭  B♭
・共鳴弦    
  G G♭ B♭ C D D♭ F G G♭ B♭ C D E♭

ラバーブの弦はぜーんぶで18本くらいあります
うわー、そんなにあるんだ。
難しそうと思うかもですが、
コツを掴めばカンタンです。
共鳴弦が、セットされてはじめて
ラバーブは、美しく響いてくれます。
ぜんぜん、大変じゃありません。 それどころか
チューニング自体、ラバーブ奏者にとっては最上の喜びなんです。

ラバーブで使う音階は
アラブやトルコ音楽のような微分音ではなく、
私たちの親しんだドレミに近いです。
今回のチューニングでアフガニスタン・パキスタンの
ペルシャ系民族パシュトゥーンの人々に伝わるモチーフをやってみました。
Keliwali In the Melodic Mode of Kastori.

いかがでしょう?
タブラみたいなのが聞こえるなあ
はい、itablaproというスマホタブラマシーンと録音しました。
有料なんですね、、、、
はい、そうなんです。
ぜーったいあった方がいいというわけじゃないですが
あれば、練習がちょこっと楽しくなったりもします😌

タブラとの相性がいいことからも
ラバーブは古代ペルシャ系の楽器ですが、
音楽的にはインドの音楽の影響が多いのがわかりますね。

ペルシャVSインド ラバーブはどっち側?

3〜6世紀ササン朝ペルシア時代の地図
ラバーブの産地アフガニスタン、パキスタンの一部も完全にペルシャに入ってますね🤔

17世紀ムガール朝の地図
インド古典音楽の最盛期には北インド世界との交流が盛んでした。
この時代にアフガニスタン、パキスタンのラバーブは
共鳴弦が発展したと思われます。

というわけで、古代ペルシャルーツのラバーブですが
中東やトルコ音楽にあるような、微分音はないです。
古代ペルシャのフォルムは残したまま、
音楽的には北インドの影響が強く、
今回ご紹介した
親しみやすいドレミに近いモードもあります。
それでも、単なる音階にとどまらず、
破ってはいけないルールみたいなのもあります。音階の中で、完全に自由に動いてもいいってワケじゃないんです😌

上がるとき、下がるときに違う音階とは

ここで紹介したKastoriというモードは
上がるときに2度の音を飛ばして演奏します。

なーんだそれだけか、と思うかもですが
こうしたルールを守ることでこそ、
描き出せる風景というのが、確かにあります。
モード音楽のほんとうの味わいを体感することができるんです
世代から世代に受け継がれた、楽器が深ーく響く効果的なシステムなんですね。 こうした文化遺産を今生きている私たちが体感できるってなんてすばらしいことでしょうか😌

ラバーブを体感してみたい方は無料レッスンありますので、お問い合わせOKです。