Tokyo modal music lab Written by Takayuki Ueda

モード音階の理論が誰でもカンタンにわかる【ラバーブのチューニング方法】とは

Rabab ラバーブ

こんにちはTokyo modal music labのウエダです。
音階とか理論って聞くだけで、うわー難しそうとおもうかもですが
いっかい飲みこんじゃえば、そんなに難しくもないです。
一般的にこういったことは、ピアノの鍵盤で習うのが一般的です
私も音大時代、そんな感じでならいました。でも、譜面とか読めないしなあと思うかもですが、大丈夫です😌
私もギターから音楽をはじめてロックから入ったので
五線譜をスラスラ読むのはいまだに苦手です。 譜面読めなくてもOKです。

今日は構造的に音階のしくみが一目瞭然でめちゃくちゃわかりやすく、可視化されてる
民族楽器ラバーブで音階のしくみを紹介しますね。
この記事を理解することで、チューニングだけじゃなくて
即興演奏の方法までわかるようになります。
音の仕組みのパターンがわかっちゃえばどんな楽器に持ち替えてもOK
自由に演奏にできるようになります。

民族楽器ラバーブは音階を学ぶのに最適な理由

リュート系弦楽器のルーツでもある、ラバーブには
たくさんの共鳴弦があります。
うわーこんなに弦がたくさんあったら大変だーと思うかもですが、

  • メインの3弦   
  • ドローンの2弦  
  • 共鳴用の13弦(主に弾くのは1番高い弦)  

こんな感じで、
一見、複雑そうにみえるけど、だいたい3、4コースの弦しか弾きません。
え?なんでそれじゃあ、こんなたくさんあるの?それは、文字通り共鳴させてリバーブ効果を生み出して、夢心地のヒーリングエフェクト、残響音をかもし出すためなんです。

Why ‘Sufism’ is not what it is made out to be

中東オリエントの音楽はエンタメというよりも、スーフィズムに代表されるようにこころの修練のためにも使われてきた経緯があります。でっかいコンサートホールで大勢のお客さんにうりゃーっと演奏するためではなく、音はちいさくても、微細でリッチな倍音の響きに集中して至高なる存在につながるため、にも使われてきました。

これはどちらが優れてるとかじゃなくて
よーするに音楽の目的とするところ、コンセプトや方向性が西洋音楽とは違うんですね。近年では、こうした微細な周波数を含む楽器がストレスホルモンを減少させたりNK細胞を活性化させるとの研究も盛んです。

そのため、今の西洋音楽のように転調しない(曲の雰囲気がいきなり変わるみたいなこと)ので、基本的にひとつのモードにひとつの雰囲気にそって奏でられます。なので、その雰囲気を最大限に引き出すために
マイクやエフェクターに頼らないのでも、オーガニックで自然なリバーブ効果がでるような共鳴弦がラバーブにはついてるんです。
その共鳴弦が音階の理論をカンタンに習得するのに、最適なのです。

【注意】使う音階に自分でチューニングしないと意味がないよ

ここで注意なんですが、ピアノとかと違って、ラバーブは
音階を自分でチューニングしないと、美しく響いてくれません。
音のシステムを理解して、自分から能動的にセットする必要があるんですね。

えー、やっぱり大変だなあと思うかもですね。
いままでどんな音経験があるのかにもよりますが
ある程度なれるまで、どんな楽器でも時間はかかります。
でもこれは、裏を返せば低い音から高い方に順番に、わかりやすく並んでるラバーブの共鳴弦を自分の手と耳であわせてチューニングすることで最高のイヤートレーニングになります。耳を訓練して、即興演奏のための準備が自然にできちゃうんです。

遠回りに思えるかもですが、チューニングできるようになったら
音楽理論が自然に理解できた!というのはめちゃくちゃ学びの効率いいですよね。

朝の静けさのモード【バイラヴィ】のチューニングと音階は

馴染んだラバーブは調弦が安定してるのですが
新しいラバーブは日本の気候になれるまで少し時間がかかります。
転校生が学校になじむまで、時間かかりますよね、そんな感じです。
それでは、実際にラバーブのチューニング方法をみてみましょう。曲や雰囲気によって、いろんなチューニングできますが1番よく使うメジャーな音階、
朝のモード、静けさのモードとされるバイラヴィからいきますね。

 

弦がたくさんありすぎて難しそう?
大丈夫です。とりあえずこの弦だけセットできればOKです。

・メイン3弦
・ドローン弦2弦

とりあえずこれだけセットするだけでOK、夢ごこちの周波数を出してくれます。

共鳴弦のチューニングで音階のシステムがわかる

たくさんあってややこしそうな共鳴弦ですが、
根っこの音(トニック)から順番にならんでるので、
これがセットできるようになると自然に音感が鍛えられてます。
共鳴弦の1番高い音は、たまーに弾くので
メイン弦、ドローン弦のチューニングができたら、これだけでもセットするといいです。

こんな感じで共鳴弦をチューニングして
セットした共鳴弦と同じ音階をメインの弦でひくとめちゃくちゃ気持ち良く響いてくれます。
よくみると、共鳴弦を弾いてないのに、空気の振動が伝わって自動で震えてくれてる、自然に響いてくれてるのがわかりますよね。触ってもないのに、鳴ってくれるなんて魔法みたいですよね。

こちらは共鳴弦の最も高い音が2度になってます
おんなじモードですが、どの音でチーン音(高い音)がほしいのかによって
チーンの高さを変えます。

※さらにさらにおなじモードでもほかにもぜんぜん違うチューニング方法がありますが、今回はもっとも弾きやすい、ポピュラーな調弦方法を紹介しました。

これをおさえれば大丈夫!ポイントは3つだけ

  • 押し込んで、ねじ込むようにする
  • いきなりグイッと回さない
  • 弦は入手可能、切れてもOK怖がらない

いやー、それでも私は初心者だし、自分で調弦すると切れちゃいそうだから、怖いなーと思うかもですよね。でも、すみません🙇‍♂️ちょっと厳しい言い方かもですがやりはじめないと、いつまでも初心者のままです!逆に、やり始めちゃえばすぐに、おぼえちゃいます。

Tokyo modal music labの生徒さんには特典があります,弦がきれちゃったら3回まで無料リペアOKです。

弦の入手ってできるの?
200円くらいで買えちゃいます😌
共鳴弦はエレキギターの弦でOKです。バイオリンとかチェロの弦みたいに、高価じゃないです。なのでおそれずに、まずは行動してみましょう。いじってみましょう、自分の耳と手で調整した音に耳を澄ませてみましょう。
行動することで知識が自分のものになります、自分の血と肉になったら、もう一生忘れません、そしてその知識は応用ができるようになります。

音階のシステムがわかれば即興演奏はカンタンになる理由

ここまで、読んでなるほど、チューニングはとりあえず
さっきの表をみながら、やってみればいいんですねと理解できたとおもいます。で、チューニングしてるとなんで即興ができるようになるの?亀仙人の甲羅をしょってたら強くなってた、みたいな感じです😊さっきの表の下に共鳴弦の下に12345671とありましたよね。

  • 1=トニック=根っこの音
  • 3=明るい、暗いを変える音
  • 4=安定する音
  • 5=かなり安定する音
  • 7=やや不安定な音

このように、1からの音の距離を度数で感じることで
いろんな雰囲気にあわせて音階をあやつることができるようになります。
これはジャズの音楽理論にも通じるのですが、民族音楽でも同じです、度数をちょこっとかえるだけで、おどろくほど雰囲気はかわります。
絶対音感なんて必要ないです、根っこの音を軸に音をつむぎ出していく方法は大人になってからでも余裕で身につきます。私も絶対音感はありません、どれがレだとかミだとか分からなくてもカンケーないです。 1度の音(トニック)からの距離がわければOKなんです、これを相対音感といいます😌

 

こちらはパキスタン北部フンザの民謡,私の友人の西荻窪スパイスショップの方が現地で収録されました。
さきほどの、バイラヴィとぜんぜんちがったのどかな、あかるい旋律ですよね。こんなモードのときは共鳴弦の3度の音=明るさと暗さを司る音を半分あげて、メイン弦で弾く音も3度を半分あげるとこの曲が明るいモードがよく響くようになります。

耳を鍛えるたったひとつの方法

こんな感じで、ラバーブをチューニングをいじりながら、よーく聴きながらセットすることをまめに続けていくと、数ヶ月もしないうちに気がついたら音楽家の耳になります。大切なのは、自分からやることです。人まかせだけでは、いつまでたっても取得できません。
とはいえ、ラバーブなんて持ってないよー
という方はギターでも沖縄三味線でもいいので、自分でまめにチューニングすることを心がけましょう。ラバーブの調弦でギターを弾いても、まるで別の楽器みたいなエキゾ感がでますよ。
それでも、やっぱラバーブを弾いてみたい、体験してみたいという方は
無料体験レッスンもありますのでお気軽にお声がけください。