中東オリエント世界の音楽は音楽療法としても使われてきた
長い歴史があります。
これは決して過去のことなんかじゃなくて、今でも
モスクでの礼拝の呼びかけアザーンは
時間帯や日にちなどに応じて、音階を奏でるシステム【マカーム】を
いくつも使い分けて、とても効果的に人の心に影響を与えています。

いろんな音階のパターンを理解すると
いろんなシーンで、応用できるようになり
音楽と音楽のもたらす心への影響をより深く理解できるようになるので
今日は初歩的な音階の使い方
メジャーとマイナーの違いについて、わかりやすく解説しますね。

たった一つの音で決まるメジャーとマイナー(明るい、暗い)

メジャーとかマイナーってどこかで聞いたことありますよね
長調と短調とかも同じ意味です
音楽用語は明治以後、とり入れた漢字表記もできるのですが
ここではカタカタ表記のメジャー、マイナーに統一しますね。

音楽を聞いた印象は
人それぞれですが、
明るいか暗いか、メジャーかマイナーかという違いは
甘いのか塩っぱいのかみたに
もっともわかりやすい違いですよね。
音階の中でこの違いは
たったひとつの音で決まっちゃうんです。

メジャーとマイナーを決める3度の音

3度?なにそれ?
気温のこと?と思うかもですが、こんな感じで理解できます。

ドレミファソラシド
1234 567 1

音階を1から7の度数でカウントするということ
これを移動ドのシステムともいいます。

  • 1 根っこの音
  • 2 飾りの音
  • 3 明るさを左右する音
  • 4 安定する音
  • 5 とても安定する音
  • 6 浮遊する音
  • 7 次に行きたがる音

みたいな感じで
1から7までの音には
ザックリですがこーんな特徴があります。
なので、メジャーな雰囲気
明るいのをマイナーにしたい
暗い感じにしたい時は、3度の半音下げるだけでマイナーになります。

3度だけじゃなくて6度、7度も下げるとマイナー音階になります

マイナーな音階は
3度だけじゃなく、6度や7度も半音下げたりもするケースもあるのですが
こんな感じで
ド(C)が根っこの音だとすると
ミ(E)を半分下げれば暗いマイナー調になるのは
理解できましたよね?

根っこの音(1度)はド(C)じゃなくてもいいよ

よく歌の人が
このキー(調)だとちょっと高すぎるから
もう少し下げてとかいうのを聞いたことないでしょうか?
キー? なんじゃそれ?
って思うかもですが、実はめちゃカンタンに理解できます。

キー=根っこの音

根っこの音のことを音楽用語でトニックともいいます。
この法則はどの音が基準になっても
どの音が根っこの音になっても使えちゃうんです。
例えば、
ソ(G)が根っこの音だとすると
シ(B)を半分下げたらマイナーになります。

こんな感じで
決められた音階の中で即興的に奏でる
マカーム(モード)では
根っこの音から根っこの音に戻るプロセスを音で旅する
みたいな感じで演奏したりもしますが
トニック(根っこの音)は
必ずしも、曲の最初の音じゃないケースもあるので
もしできたら、ちょこっと頭のスミにでも入れといてください。

【今すぐできる】音感を鍛える方法

というわけで
1から7の度数をあやつることで
いろんな雰囲気を音でコントロールできることが
わかったと思います。
読者の中には
楽器をまだ持ってないよー
もしくは
あんまり練習する時間がない
という方も多いので簡単に今すぐできる
音感を鍛える方法を紹介しますね。

いつも楽曲の根っこの音を探すべし

お店のBGMとかでもツラツラ曲が流れてたりしますよね
もしくは
電車の発車するBGMでもOKです。
これらほとんどの音楽には
キー(調)がある、つまり根っこの音(トニック)があります。
いつも根っこの音はどれだろう?と意識して聴くことで
いつでも、どこでも音感を鍛えることができます。

よく、音感は小さい時から音楽やってないと身につかないとかいいますが、全くそんなことないです!
確かにピアノの音を絶対的な基準とするような絶対音感は幼少期からの訓練が重要になりますが。

相対音感=根っこの音からの距離を測る音感

断言します、
相対音感は大人になってからの訓練で、だれでも習得可能です。
そしてこの相対音感こそが即興的に自由に音をあやつるためにはめちゃくちゃ重要なシステムです私は、米国バークリー音楽院に在学時代にある程度大人になってからまずこの理論を学びました。

中東オリエントの3度は西洋のより深い味わいがある理由

というわけで、今日は
ピアノの鍵盤がわかりやすいので
西洋音階で解説しましたが
中東オリエント世界の音楽みたいにピアノの音階では表せないもっと微細な世界もあります。
トルコの明るいマカーム、ラストという旋法では
3度の音が、ピアノの3度よりちょこっと低く演奏されます。アラビアの3度はさらに低く4分の1ほど低く演奏されることもあります。
4分の1も低いとずいぶん、明るさの印象が違いますよね。

そんな細かい音、コントロールできるかなあ
難しそうだなあ
と不安にならなくても大丈夫です。

基本的にオリエント世界の音楽も
西洋音楽と同じような
7つの度数で構成されてるので
徐々にいろんなテイストに慣れていければいいですよね。
とりあえず今回は

メジャーとマイナー=3度の音で決まる

というのだけでもおぼえて、そして
そこらへんの楽器で今すぐ実践してみてください。
というわけで最後までありがとうどざいました
実際に楽器と一緒に学んでみたい、
という方は体験レッスンもOKです

Tokyo modal music labアンサンブルの演奏 トルコの明るいモード(マカームラスト)

こちらは先日、東京ジャーミイ・トルコ文化センターで演奏です。
初めてこのような音楽を学ぶ上で中東オリエント音楽の中でも
親しみやすいマカーム・ラストから始めてみてもいいかもしれないですね。